【レビュー】LoveR Kiss(ラヴアールキス)【Switch】
撮るほど愛おしくなるポートレートゲーム!恋愛シミュとしてはやや薄味。
写真撮影を楽しめるかどうかが重要だけど、ほとんど撮影しなくても進められる割り切りっぷり。
撮影にガッツリハマってしまったので、本稿はスクショ祭りです。ちなみに筆者は実際の写真未経験。
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公式サイト:http://sweetone.jp/loverkiss/
ジャンル:恋愛シミュレーション
発売日:2020年2月27日
プレイ時間:約30時間(全ヒロインクリア)
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ほぼフォトカノ
本作は2019年にPS4向けに発売された「LoveR」のパワーアップ版で、PS4とswitchで登場しました。
事前情報をほとんど仕入れずにプレイして初めて気付いたのですが、
本作は1996年にPSで発売された「トゥルーラブストーリー」の系譜を継ぐ作品です。
明確なシリーズではありませんが、基幹スタッフが同じであり、直近の作品には「フォトカノ」「レコラヴ」があります。
僕はフォトカノをプレイしていたこともあり、本作のプレイフィールはほとんどフォトカノと同じでした。
いずれも
・恋愛シミュとしてはかなり簡素な作り
・写真が作品の重要なテーマになっており、撮影システムがほぼ同様
という点が挙げられます。
ヒロインの一人はなんと小学五年生。そしてこの色気である。
導入について
ゲームを始めるといくつかのモードが出てきますが、「サマーデイズ」が基本で、その他は撮影のみのオマケモードのようなものです。
主人公が通う学校は、
・小中高一貫の(ほぼ)全寮制
・夏も授業があり長期休暇がない
という設定ですが、
「夏に学校で恋愛しまくる」という目的のための超ご都合的なもので、この時点で割り切りがすごい!
特に打ち込むものの無かった主人公に、父親からカメラを譲られ、ヒロインたちとの交流を通じてカメラと向き合い成長していきます。
女の子の紹介については公式ページなどを参照してもらうとしますが、オープニング後のそれぞれの女の子との顔合わせの時点からキレのいいテキストで楽しませてくれます。
物凄い正論。だけど簡単に許しちゃうご都合っぷり。
うーん、なにもいえない。
こういうテキストがちょくちょく挟まってくるのが、このシリーズの面白いところで、頻度は高くないけどやっぱり惹かれます。
ヒロイン達との顔合わせが済むと、本編開始。それに伴ってドカドカと一気にチュートリアルが表示されます。
覚えられるか!って感じなんですけど、実際にやったらすぐ理解できる内容でした。
会話で好感度を上げてストーリー進行
システムはかなり簡単です。
・目当ての女の子に会う
・会話で好感度を上げる
・一定以上になるとイベントでストーリー進行
これを繰り返すだけです。
選択肢も少ないし、ストーリー分岐もほとんどありません。
過去作では1ヒロインにつき2ルートのストーリー分岐がありましたが、本作ではそれもないので、全体的なボリュームは減っているといっていいでしょう。
会話システムもかなり簡単です。
4種類のカテゴリーから話題を選ぶだけ。
基本的には何を選んでも好感度が上がりますが、
同じのを連発したりすると上がらないこともあります。
で、特定の話題を複数行うと、テーマに沿ったイベントが発生しますが、これも任意です。
好感度が上がるとストーリー進行のイベントが選択可能になるので、これを繰り返すとエンディングまで行きます。
一応、
一日の行動回数は4回×平日5日×8週間
という時間制限はあるのですが、
ハッキリ言ってめちゃめちゃ余裕です。
意図的にバッドエンドにする以外でクリアできない人はいないでしょう。
フォトセッション
このゲームの目玉システムです。
会話で気分が乗ってきた女の子を写真撮影に誘うことができます。
例のごとく色々と説明が出ますが、やればわかります。
会話をした舞台で、
その時の衣服(体育なら体操着とか)
女の子ごとに複数のポーズがあり、
目線や顔の向き、表情の設定、
カラーフィルターや被写界深度など、
かなりプレイヤーの好みが反映できます。
僕はこれにドハマりしてしまい、全部で3000枚は撮りましたね。
勿論色々と際どくすることも簡単です。
一応そういう制限はあるんですけど、ゲームを続けるうちに緩和することができます。
フォトカノになかった要素で、被写体の位置を微調整することが可能になりました。
その結果・・・・
こんなアホ写真の可能性を探ることもできる!
上記のフォトセッション以外にも、ストーリーやイベント時に専用の撮影シーンも発生します。
特に気に入ってるのがダンスを撮影するシーンで、
良い瞬間を逃すまいとシャッターを切りまくり、
後から一枚ずつ確認する作業はとても楽しかったです。
あっ・・・
綺麗な「4」!
そして重要なことなんですが、このゲーム、
写真をほとんど撮らなくてもクリア可能です。
フォトセッションと好感度には関係がないし、
イベント時も撮るかどうかは任意。
ゲームの根幹を担うシステムでありながら、好きな人が好きなようにやればいいという、すごい割り切りを感じます。僕は強制されることもなく、撮りためるうちにヒロインへの思い入れが強くなって好印象でした。
「KISS」の追加要素
詳しくは公式でわかりますが、本作はパワーアップ版として下記の要素が追加されています。
・新ヒロイン「冴稀陽茉利」
・ジャイロ機能による撮影強化
・撮影ロケーションの追加
・2人同時に撮影する「ペアフォトセッション」
・曜日によって下着が変わる(switchのみ)
前作をやってないのですが、正直なところ、このパワーアップ要素だけで購入するほどではないと思います。
どの要素もオマケの印象が強いです。
新ヒロインについても、上記のメインモードではなく、クリア後に恋人として過ごすことが出来るモードに追加され、専用のイベントが発生するという程度です。
ボリュームは少ないのですが、イベント自体は中々に攻めていて面白いです。
詳細は自身の目で確かめてね。
ジャイロ機能はフォトカノKISSにもあったし、下着については人によっては良いかもですが、
いい写真を撮ろうと思うとどうしても、映らないでくれ!と思うことの方が多かったです。
印象がどんどん変わる不思議なソフト
ここからは僕自身の感想になります。
プレイ開始直後は、正直なところ、あまり良い印象ではありませんでした。
「フォトカノ」から経った時間を考えると、変わり映えのしないシステム、
モーションはどこかぎこちないし、
正直ルックスがタイプの子がいなかった(これは事前に調べてないから)。
また、ヒロイン6人のうち中学生、小学生、妹という布陣で、
同級生1人、先輩1人という選択肢にも正直入り込みづらかったです。
しかし、ファインダー越しに様々な表情を見せる彼女たちを撮っているうちに、どんどん思い入れが強まり、どのヒロインもとても魅力的に感じていきました。
また、ロードがほとんどなく、テンポが良いのも重要です。
ストーリーはヒロインによって結構異なり、定番モノは入りやすく、
小学生ヒロインは中々フックが効いていて個人的には一番面白かったです。
淡い恋愛や、それにとどまらない人間関係が作られる感じは恋愛シミュに期待するものを越えている印象でした。
一方で、僕は2人ほど攻略した時点で、フォトセッションに結構満足してしまったので、その後はストーリーを見るだけのプレイになりがちで、
それまでのヒロインほどの思い入れが持てなかったのも事実です。
気になったところ羅列
・一部モーションがぎこちない
・ストーリー分岐が無くボリュームは少なめ
・switchでは音声認識に対応していない
・稀に写真ファイルが破損する
・同性友人との関係が希薄
せっかく良いキャラしてるのに。
・フォトセッションの操作性がイマイチ
まとめ
事情はわかりませんが、随所に割り切った仕様が見受けられ、決してゴージャスなソフトではありません。
しかし、それは良い部分でもあります。
ハッキリ言って、
写真撮影を楽しめるかどうか
これによって大きく評価が変わるものだと思います。
ただ、僕のように本物のカメラには関心が無くても、好きなだけ可愛い女の子の写真を追求できることにハマってしまうこともあるので、
是非多くの人に触れてほしいところではあります。
公式がフォトコンテストもやってるみたいですし、みんなの写真が見てみたい気持ちもありますね。
得点評価:客観的にみたら76点、個人的には88点。
お気に入りスクショタイム
ここからは撮影した写真を上げていきます。
尚、衣装などについてはネタバレ要素を含む可能性があります。ご了承ください。
この構図に頼りがち
意味深なポジション
悪い笑顔ですねぇ・・・
宇宙ラジオ体操かな?
ダンスシーンは本当に魅力的
ウルトラ感
かまいたちのアレ
LIMBOかな?
青春の香り
いや悪意はないんですよ?
はぁ~・・・
気功砲!!!!!
ろみが一番のお気に入りです
かわいい
先生!?
めっちゃかわいいけど場所を間違えた
あら
あらあらまあまあ
凛
無表情も綺麗
LoveR Kiss コスチュームデラックスパック -Switch (【Amazon.co.jp限定】オリジナルコスチュームDLC『メイドセパレート』 配信)
- 発売日: 2020/02/27
- メディア: Video Game