ゲームする期

ゲームに育てられた30代男性が、レビューを中心に書いています。

【プレイ記】パワプロクンポケット13【DS】

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帰ってきて欲しいIPが、ここにはある。

特に画像もないゲーム日記です。

 先日のソウルブライトからレビュー等も更新していないのは、

yoshidamangame.hatenablog.com

 

その後プレイし始めた「パワプロクンポケット13」(以下パワポケ13)にガッツリハマってるからです。現在約20時間くらい。

 

野球バラエティというジャンル

ごくごく簡単にこのソフトを説明すると、

国民的なほどに浸透している野球ゲームシリーズ「実況パワフルプロ野球」(パワプロ)の、

携帯機向けシリーズです。

 

1作目が1999年にゲームボーイカラー向けに発売されてから、

2011年DSで発売された14まで、外伝作品を含め長く続いた作品です。

 

基本的には最新機種で、野球部分のクォリティを重視された本家パワプロに対して、

アクションが難しい携帯機なので、本家で人気のある選手作成モード「サクセス」を中心にデザインし、

アクション要素のあるアドベンチャーゲームのようなイメージになっています。

 

とはいえ、自分の周りに限っていえば、本家パワプロでもサクセスしかしない人も多かったので、

野球部分を除けばプレイフィールはそこまで変わらないのも事実です。

そういう意味で潜在的なプレイヤー数は多かったと思います。

 

アドベンチャーゲームの要素が色濃く出たことで、シリーズを通じて本家とは大きく違う進化をしていくことになりました。

それは大きく分けて2つ。

・バックストーリーがシリーズ通して繋がっている

ミニゲームRPGを含む多彩な遊びがある

 

そしてこの二点はそのまま本シリーズならではの魅力となり、

「野球ゲームの皮を被ったギャルゲー」とか、

「野球ゲームの(略)鬱ゲー」とか、

「野(略)理不尽RPG」等と呼ばれるようになりました。

 

ストーリーが壮大・鬱展開多め

サイボーグとか不思議な草とか島流しとか世界を裏で操る組織とか超能力とかヒーローとか出てくるので、

そりゃ野球ゲームだと思ったら火傷します。

 

しかもそれが1から続いてるので、追うのも途中から入るのも大変ですが、有志でまとめや考察を行っているサイトもあるので参考にするのも楽しいですよ。

 

作品ごとに結構異なるんですが、このバックストーリーが上手いこと見えづらくなっているものがちょくちょくあり、

それらはシリーズの入り口には良い感じです。

今プレイしている13は正にそれで、

普通にプレイしているだけなら凄く良い感じに熱いストーリーが展開されます。

一方で細かなイベントでは含みのある情報も出てくるので、だんだんと気になって泥沼になるって感じですね。

 

ハードなバックストーリー、

パワプロの可愛い見た目のキャラクター達、

ゲーム的な縛りでどうしても野球中心の状況、

これらを合体させたのがパワポケの世界観です。

このカオスさ・・・惹かれる!!

 

多彩な遊び

そもそも、シリーズの大半にRPGのモードがあるのがやばい。これらはモード内に選手作成の要素が含まれるので「裏サクセス」と呼ばれています。

 

それも、毎回チマチマと数字を積み上げるような中毒性のある作業ゲーだったり、一方で理不尽なほど難易度が高かったり、総じて挑戦的な内容です。

 

また、裏サクセスの世界観は通常(表)とは世界観が全く独立しており、海賊・侍・宇宙など本編以上に様々なテーマがあります。

登場するのは表で出てきた、過去作を含むキャラクター達(名前は微妙に違ったりする)なので、シリーズを多くやってるほど楽しめる。にくぅい!

 

こちらもテーマや内容、難易度が毎作違うので、評判はマチマチです。

その中でも13は比較的優しい難易度で、非常に入りやすい作品となっているわけです。

 

13の感想

結論から言えば、かなり面白いです。

 

そもそも僕は当シリーズをかなり久しぶりに遊びました。最新作が2011年なので当たり前ですが。

ちなみに自身は1.3.4.6.7.ダッシュ.10をプレイ済みです。

 

裏設定などはほぼ全てすっぽ抜けた状態ですが、13のサクセスは前述の通り、非常に入りやすいストーリーになっています。しかも純粋に熱い。

一つのドラマとして凄く良く出来てると思います。

 

野球部分やミニゲームについては特別面白いとも、面白くないとも思わないレベルなので、アクセントとしてはちょうどよく機能していると思います。

 

繰り返し遊ぶことで彼女候補が増えるなど、うっすらと周回要素があるのもうまい。

 

ただ、ゲームオーバーの条件が結構厳しいなとは思いました。「勝たないとクリア扱いにならない」試合が3戦くらいあって、

逆にいえばペナルティこそあるものの、「半端な状態で強制クリア」という、サクセスではよくある状況を緩和する処置にも見えるんですけどね。

 

裏サクセスは海洋冒険編。世界がまだ丸くなかった頃に、伝説の宝を求めて大海原へ旅立つというロマン溢れるストーリーなんですが、

 

ゲームプレイはかなりチマチマしてるので、作業ゲーのテイストが強いです。地味に辞め時が無くてついついやってしまう魅力があります。

 

しかし、一部のボスが強すぎてレベル上げとか攻略見るのがほぼ必至なバランスは結構イライラしました。イベントもあっさり目なのですぐ終わりますし。

こちらのモードについてはあまり高く評価していません。

 

しかし総合的にみるとその名に恥じぬバラエティ豊かさで、ほんとに素敵なワールドだなと思います。

楽しいし、好きになる要素が多い感じです。

今からでも絶対多くの人が楽しめる作品だと思います。

帰ってきて欲しいけど・・・

見込みは薄いでしょうね。

そもそもネット情報によれば14が最終作になったのは打ち切りの側面があり、

そのためストーリーが急速に畳まれたようです。

 

また、本来携帯機向けのIPでしたが、現行「携帯機」という言葉がさすハードがswitchかスマホで、

そのどちらにも既にパワプロシリーズが発売されています。

この期に及んでサクセスに注力するとしても、パワポケのようなカオス作品は、その魅力が中々伝わらないので、狙って創られることはないでしょう。

 

その物悲しい気持ちが、また僕を鬱シナリオに差し向ける・・・

他のゲームも遊びたいと思いつつ、ついついやってしまうのでした。

 

 

パワプロクンポケット13

パワプロクンポケット13

 

 

 

パワプロクンポケット14

パワプロクンポケット14