ゲームする期

ゲームに育てられた30代男性が、レビューを中心に書いています。

【レビュー】Superliminal(スーパーリミナル)【switch】

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錯視好きには最高の体験、ヒラメキが全てなので詰まると辛いパズルアドベンチャー

僕らはいつの間にか「モノの見方」を決めつけてしまっていた。それをじっくり溶かしてくれるゲームです。攻略を見たら面白さ半減!ということで自分がプレイ中に詰まったところのヒントも最下部に載せてあります。

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公式サイト:https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000028674

ジャンル:パズル / アドベンチャー

発売日:2020年7月7日

プレイ時間:約5時間(ストーリークリア)

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あなたの悩みを解決する「夢療法」へのご案内

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導入はこのように、夢を利用した精神療法の案内の映像が流れます。

その後、

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書類にサインをする簡単なインタラクトがあり、本編へ。

 

この案内文を読んで貰えればわかりますが、特定の病理というよりは、

現代人に多く当てはまる性質のような気がします。

そこがちょっとキナ臭くも感じるところなんですけどね。

 

夢なので、今までの観方は捨ててください

ゲームは主観視点で進行します。

操作は左右スティックで移動と視点操作、

ジャンプもあります。

あとはモノを掴んだりする1ボタンだけです。

普段からゲームをする人なら操作に困ることはないでしょう。

 

しかし、この夢の世界には重要で独特なルールがあります。

「見えた通りになる」といえばいいのでしょうか。

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ここに意味深なメモとチェスの駒。

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駒を持ち上げて、

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テーブルから少し離れて手を放すと、、

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駒が大きくなっちゃった。

 

要は遠近法で見ている通りの大きさに変わってしまうわけです。なので近くでモノを持ち上げて遠くで落とせばどんどん大きくなります。

 

また、対象が見えていれば掴めるというのも重要です。実際の距離よりも「見えている」ことが全てになってくるわけです。遠い分だけ小さくなりますけどね。

 

そうした性質を利用してパズルを解いていくことで進行します。

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性質的にあまりスクショは貼れませんが、このように見た感じはシンプルなものが多いですが、

実際にプレイすると「そうくるか」のオンパレードです。

 

私の印象として、意地悪な問題は少なかったと思いますし、解けた時の「やってやった」という気持ちは普通のゲームより強いです。

 

キナ臭さと素晴らしいストーリー、どうかあきらめないでください

スクリーンショットでも伝わるかもしれませんが、

本作序盤は特に「Portal」に通じる雰囲気があります。

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板張りの怪しい通路・・・

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裏側を覗くと何やら物騒なアナウンス。

このキナ臭い感じが溜まりません。

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何やら不安になるオブジェ。

 

こうした雰囲気を補助するオブジェとは別に、

合間合間には錯視を取り入れたトリックアートや、

ずっとループし続ける部屋など、

ハッとさせられる遊びが多数あります。

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驚きが大事だと思いますので、この画像で察してみてください。

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そうした遊び心はローディング画面にも。

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また、詳細は一切書きませんが、私は本作のストーリーは非常に素晴らしかったと思います。

エンディングは見る価値大だと言えますので、

どうかあきらめないでください。

 

気になるところ

ヒラメキ次第である弊害

パズルの解が基本的にヒラメキ次第なので、一つの思考に偏ると打開策が全くつかめないことになりかねません。

怪しいところを総当たりして謎が解けることも多いですが、まずは「怪しいと思っていないところ」を確認する必要があるわけです。

これがゲームに慣れてる人ほど難しいかもと思いました。

 

こうした部分は人によってはモヤっとするし、ゲーム内にヒントを出す機能が無いので、攻略に頼ってしまうことになりかねません。

 

攻略を見ると面白さは半減します。

これもこういうパズルの性質上仕方ないのですが。

で、同じ理由で繰り返しプレイには向いていません。

一応実績や隠し要素でリプレイを誘導してるのですが、私は一周で満足しました。

 

「意地悪な問題は少ない」と書きましたが、

一か所私はどうしても詰まって長い時間を費やした場面がありました。

最後のヒントにも書きますが、これはちょっと頂けないなという気持ちになりました。

 

身体的負担

 

これは自分だけかもしれませんが、妙に酔いました。

普段はあまり3D酔いすることはないのですが、本作は目を酷使する可能性がありますので、無理は禁物です。

操作は良くもなく悪くもなく、一般的な感じですが、オプションの手振れをオフにしたら少し楽になったように思います。

 

万人に一度は触れてみて欲しい傑作

ゲームの性質上、詳しく語ることができませんが、

私は本作を非常に高く評価しています。

是非、攻略無しでクリアしてみてください。

 

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得点評価 90点

 

Nintendo Switch Lite ターコイズ

Nintendo Switch Lite ターコイズ

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Video Game
 

 

 

 

 

世界一不思議な錯視アート

世界一不思議な錯視アート

  • 作者:北岡明佳
  • 発売日: 2019/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ここで詰まった(微ネタバレ注意)

ここからは私が長時間費やしてしまったポイントを記載していきます。

ノー攻略を推していますが、私は一か所だけ攻略を頼ってしまいました。

クリア動画を観たので、そのパートは非常に味気ないものになってしまいました。ですので、これからプレイする方で詰まってしまったらこうした薄いヒントでも自力で解いた方が楽しいと思います。

なので無駄に行間開けておきます。

 

 

 

 

 

・(序盤)出口のハズが通れないところ

→壁のスキマ、モノをぶつけてみる

 

 

 

 

 

 

 

 

・(中盤)坂と風とリンゴ

→坂の上の物を地道に使いました(正しいのか不明)

 

 

 

 

 

 

・右?左?

→毎回「まず」壁に当たってない?逆張りともいう

 

 

 

 

 

 

 

 

・(後半)ミニチュアとライブ会場

→これミスリードでした。攻略みてしまったのはここ。

その部屋に入る必要はなく、「これ持ってワープしたらおかしなことになりそう」をする。

 

 

 

 

 

 

 

・真っ白に落ちる

→私は落ちるが、アレは落ちない。二つある意味。

 

 

 

 

 

 

 

 

・真っ白に入れない

→「奥」が存在してないから入れない。「おく」

 

 

 

 

パッと浮かんだのがこれくらいなので、

万が一コメントとかリプライあればお答えします。