ゲームする期

ゲームに育てられた30代男性が、レビューを中心に書いています。

【Switch】プリズンプリンセス【レビュー】

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良くも悪くも「期待通り」、ドキドキ脱出ゲーム!

求められているものは提供されているが、ボリュームは少なく満足感は薄かった・・・。でも許せる。

 

 

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公式サイト:https://qureate.net/prisonprincess/

ジャンル:お姫様脱出ADV

発売日:2020年1月30日

プレイ時間:約5時間(全エンディング・スチル確認)

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これはどんなゲーム?

ファンタジー世界観の脱出アドベンチャーゲームです。

画面上の気になるところをクリックして、手掛かりを集め、

パズルなどの謎解きを経て、牢獄からの脱出を図ります。

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目的はコレでしょ

そもそもこのゲームを気にする人の大半は、脱出ゲームが目的ではないでしょうね。

 

プレーヤー=勇者は魔王にやられてしまい、霊体となっており物に触れることができないので、

監禁されている2国の王女に指示をして脱出を目指します。

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王国アリア・ララのアリア姫(天然ふんわり系)と、

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王国ザンジ・ツァードのゼーナ姫(ツンデレ)。

 

まぁ特に説明する必要もないスクショですね。

勿論会話ウインドウは消せるのでご安心を。

ゲームを進めていくと、所々こうしたスチルが出てきます。

女の子達は非常に可愛らしく描かれているので、

絵柄が好みなら買って損はしないと思います。

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クリックした場所を調べる女の子が表示されるんですが、場所によっては非常に良い眺めです。

逆に、クリックしたい場所に女の子がいて邪魔になることも稀にありますけど許せちゃうよね。

 

このソフトのピークはここ!

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特定の仕掛けには制限時間があり、女の子が同時に表示されます。

スクショではわかりませんが、女の子はゆらゆらとアニメーションしています。

 

制限時間内に仕掛けを正しくタッチするのですが、うっかり手が滑って女の子に触れてしまうと、

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こうなるわけです。

勿論女の子はタッチされるとビクン!とリアクションをとります。ボイスもあり。

間違いなくこの時が本作のピークですね。とてもいい。

ちなみに制限時間内に仕掛けを解けなくても再挑戦できますが、女の子の好感度が減ります。

 

好感度などによる分岐

本作はマルチエンドを採用しており、姫たちそれぞれの好感度や選択肢でストーリーが分岐します。

分岐の数は細かな差分も合わせると結構なパターンがありそうです。

 

好感度は基本的に、前述の制限時間付きの仕掛けを素早く、もしくはノーミスでクリアすることで上昇します。

逆に失敗したり、特定の選択肢で減少するんですが、正直かなりわかりやすいので、好感度の調整は容易です。

 

細かい配慮がありがたい、ありがたい

一度EDを迎えると、スチルやED、BGMを自由に視聴できるギャラリーが解放されます。

ここで未開放の数も確認出来るので周回に目的を持てます。

 

特に良いのが、このスチル確認には前述の制限時間付き仕掛けが「制限無しで」プレイできるんです。

本編だと好感度のリスクがあるので良い配慮ですね。

ただ、リアクション時の文章が無くなるのは勿体ないところ。

 

また、本編のプレイも既読・未読スキップやバックログはもちろん完備しているので繰り返しのプレイもスムーズです。

 

細かいことを言えば、ロード中に姫のボイスで「ちょっと待ってね」的なことを言ってくれるので、

小さい配慮があってうれしいところです。

 

気になるところ

・ボリューム面

一週目はノーヒントで迷いまくり3時間ほど。

二週目からは解法がわかっているので分岐をゆっくりこなしても30分ほど。

スチルや制限時間付き仕掛けも、思ったより少ない印象でした。

定価が安いソフトなので仕方なくもありますが。

 

元々あまり期待もしてませんでしたが、ストーリーはオマケ程度のものですし、

数々の分岐こそありますが、驚きや達成感があるものではありませんでした。

女の子にタッチした際のリアクションボイスが少ないのも気になりました。

表情の変化を見ようと連打すると機械的に同じボイスが続いたりします。

 

・当然のように2週目以降は作業

仕掛けの答えがわかっている以上は仕方ないですね。

ただ、逆にパズル系の仕掛けは解法を記憶していないこともあったりして、

好感度調整のためにサッとクリアしたいのにミスってしまうことがありました。

どうせなら割り切ってスキップ出来ても良いのでは?と思ってしまいました。

 

・ヒントが少ない

謎解きの難易度自体は決して高くないです。

しかしフラグ管理上、調べる必要がある場所がわからずに延々と同じ所をまわってしまうことがありました。

一度調べて何も無かった場所でも、他のフラグが立つと重要なポイントになったりするためです。

 

尚、調べられる場所がわかる「魔法」が回数制限付きであるのですが、僕の場合はほとんど使いませんでした。

怪しい場所は一見してわかるし、詰まるのは上記の通り、フラグ管理の都合で変化がある場合でしたので。

 

謎解きも一定以上のヒントは無いので、袋小路に入ってしまうと攻略を見るしか方法はないですね。

妙に親切で解法がバレバレな場合と、ヒントが乏しく「あ、そういうこと?」ってなるのと、ちょっと一貫性が無いように感じました。

 

期待には応えた、わかりやすい作品

スクショを見てピクっと来た人なら買って損なし。

逆にそれが無いならスルーで良いでしょう。

ちょっとシステムやボリューム的にもったいないところもありましたが、存在意義が非常にわかりやすい作品でした。

僕はこういう作品も好きですが、せっかくならもっとキャラを掘り下げたものもやってみたいですね。

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点数評価:72点